<Header>
<Author: 王維>
<Title: 漢江臨眺>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 漢江臨眺>
<BookPage: 131>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
楚塞三湘接，荊門九派通。
江流天地外，山色有無中。
郡邑浮前浦，波瀾動遠空。
襄陽好風日，留醉與山翁。
<End Poem>
<Translation>
かつて楚（そ）を守（まも）るとりでであった山々（やまやま）は、三湘（さんしょう）の地方（ちほう）にまで続（つづ）いており、荊門山（けいもんざん）のあたりには、幾（いく）すじにも分（わ）かれた水（みず）が漢江（かん）に流（なが）れ込（こ）んでいる。そして漢江（かんこう）の流（なが）れは、はるかに天地（てんち）のかなたに見（み）えて、山々（やまやま）の色（いろ）は、あるかなきかの見定（みさだ）め難（むずかし）い空間（くうかん）に見（み）え隠（かく）れする。

郡庁（ぐんちょう）の置（お）かれた町（まち）は、前（まえ）に見（み）える川（かわ）の合流（ごうりゅう）するあたりに浮（う）かんで見（み）え、川波（かわなみ）は遠（とお）い空（そら）を揺（ゆ）り動（うご）かしているようだ。ここ襄陽（しょうよう）は、風（かぜ）も太陽（たいよう）も快（こころよ）く風光（ふうこう）に恵（むぐ）まれた土地（とち）であって、わたしもかの山簡翁（さんかんおう）のような人（ひと）とともに、この地（ち）に長（なが）くとどまって、酒（さけ）に酔（よ）いたいと思（おも）う。
<End Translation>